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家具に表示されているラベルの解説

2018.05.28|コラム

家具に表示されているラベルやマーク類を解説します。
家具を購入する際の決め手にもなりますので、必ず確認しましょう。

品質表示ラベル

消費者にわかりやすく適正な表示を行うことを目的として「家庭用品品質表示法」 に基づいて貼られるラベルで、家具類ではタンスとイス・テーブルに表示義務があります。家具選びのポイントとなる寸法、材質、表面加工、取扱い上の注意や表示者などに加え、平成6年(1994年)7月1日以降は「製造物責任法」に基づき製造者又は販売業者の連絡先が記載されています。
 府中家具の製品には「府中家具工業協同組合」と製造会社の管理番号が明記してあります。
 なお、製造会社の管理番号は(社)日本家具産業振興会が発行していた製造会社を特定できる一意の管理番号ですが、平成24年(2012年)6月1日以降は管理番号の使用や新規発行を停止し、製造会社の社名および連絡先を直接明記する方式に段階的に切り替えられていますので管理番号は記載されなくなっています。

桐製証紙

桐は、材料の特性が日本の気候風土に適し、高級なタンスや美術・骨董品の収納箱などに古くから重用されています。
しかし、外観が桐製でなくても内部に桐をふんだんに使用したタンスも多くあり、(社)日本家具産業振興会の仕様基準以上に桐を使用した家具にこの統一ラベルで表示されていました。
 タンス類の需要が減少した2010年頃にこの仕様基準は廃止されていますが、桐が多く使用されている家具には現在でもこのラベルが表示されていることがあります。

SGマーク

消費生活用製品安全法に基づき設立された特殊法人 (現在は一般社団法人) 「製品安全協会」が安全だと認めた製品にこのマークが付けられます。
この製品に、万一事故があった場合は補償金が支払われます。
家具では、二段ベッド、乳幼児用ハイチェアー、食器棚、座いすが対象です。

室内環境配慮マーク

シックハウス対策のため、ホルムアルデヒドなどVOC (揮発性有機化合物) の発散を抑えた家具に貼られるマーク。 (社)日本家具産業振興会が運用基準を定め、合板、繊維板、パーティクルボード及び接着剤はF☆☆☆以上のもので、塗料はホルムアルデヒドを含まないものに付けられます。2003年7月から運用開始。

PSCマーク(Sマーク)

危険な日用品を締め出すために 「消費生活用製品安全法」 に基づいて制定されたマーク。
特に、国が指定した 「特定製品」 は、この基準に合格していないと製造、販売が禁止されています。 家具類では、乳幼児ベッド (ベビーベッド) が特別特定製品に指定されています。

平成12年(2000年)以前は第一種特定製品としてSマークが使用されていました。
画像出典:経済産業省
参考資料:特定製品とマークの変遷

SA・FU (セーフ) マーク

(社)日本家具産業振興会のPL賠償共済制度に加入し、製品安全性ガイドラインに基づいて製造された商品に添付されるマーク。SA・FUはSafety Furnitureの略称で、取扱説明書にこのマークが表示される場合が多いです。
万が一、商品の欠陥により対人・対物事故が発生した場合は、損害保険会社からPL賠償金が支払われます。

BLマーク

より快適な暮らしを保証する “優良住宅部品” として国土交通省(旧:建設省)の外郭団体である(財)ベターリビングが認定するもの。品質、性能、施工性、価格、アフターサービスについて専門家や消費者代表で作られた委員会で審査を行い、基準に合致した優良な住宅部品が認定されます。製品に故障がおきた場合、2年間はメーカーが無料で修理を行う保証責任保険と賠償責任保険が付きます。家具類では、建物に取付けを必要とする収納ユニットやキッチンユニット、洗面化粧台などが対象です。

Mマーク

昭和50年(1975年)から平成12年(2000年)までの間、木製家具、スチール家具、キッチン用品などを対象として一般財団法人生活用品振興センター(GMC)の定める強度・耐久性・安全性・機能などの品質基準に合格した木製家具に付されていた品質推奨マーク。対象となった製品には2年間のアフターサービスや、無料修理などが定められていました。

国産家具マーク

原材料を除くものづくりの一切を日本国内で行っていることや、合法木材の使用基準、ホルムアルデヒド放散量などの室内環境基準など、(社)日本家具産業振興会が設ける「安全」「安心」「環境」に配慮した様々な独自基準を満たした「国産家具表示事業者」が製造する製品に表示できるマーク。
 この基準のうち合法木材の使用については官公庁などが調達する木製家具など木製品の納入に際し必要となる「合法木材供給事業者」の認定が要件とされています。「合法木材供給事業者」の認証は、合法木材(合法性または合法性・持続可能性が証明された木材・木材製品)と非合法木材(それ以外の木材・木製品)とを厳密に分別管理できる事業者に対し(社)日本家具産業振興会が認定しています。

焼印マーク

高級家具の産地として有名な広島県の 「府中家具」 製品に付けられるマーク。
府中家具工業協同組合の登録商標で、組合加盟企業の製品のみに表示されています。焼き印で捺したものとシールで貼ったものがありますが品質に区別はありません。

新しいブランドロゴマーク

2006年3月の地域団体商標への登録を機に新たに制定した「府中家具」のブランドロゴマーク。